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アルツハイマー型認知症の父母の面倒を見る(50代男性)

記憶が著しく低下して衝動性が高くなる

3分前に見聞きしたことを忘れるようになる

当初、物忘れは本人も自覚がありました。

しかし、当時は認知症外来に人が集中して、診察まで三か月待ちだと言われていた頃だったため、最初に紹介を受けた診療所からは断れてしまいました。

結果として、診断を受けるまで時間が空いてしまい、また、認知症の始まっていた父が、母の認知症診断を受けさせないようにしたり、自分の認知のゆがみで苦しんでいる母の姿を『鬱病』だと勘違いして、精神病院に通わせたりしたので、診断を受けるまでに1年半ものブランクが開いてしまいました。

結果として、母の記憶は著しく低下し、3分前に見聞きしたことを忘れるようになってしまいました。

 

脳が全体的に委縮してスカスカに

やっと近くの脳神経科で診察を受けることになったのですが、最初の診療日にはタクシーが捕まらず断念しました。

母も不安だったのか、行く前になると「風呂に入っていない」「頭を洗っていないから嫌だ」とだだをこねるようになり、中々連れていくことができませんでした。

結局、タクシーを予約して行くことになりましたが、何度も父から「認知症は医者が金儲けのために作った病気だ」「今の政権と医師会が結託してでっちあげた病だ」「母さんは今のままで何も問題はない」と妨害に回りました。

脳のMRIを取った結果、脳が全体的に委縮してスッカスカになっていました。その画像を見て、私はもう母は回復しないだろうと悟りました。その後、レミニールを処方してもらいましたが、母の短期記憶はどんどん短くなっていきました。

 

衝動性が強くなる

私自身がADDの傾向があるのも、母からの遺伝のような気がします。もともと、衝動性は高かったのですが、認知症になってから、ますます拍車がかかるようになりました。

食事中でも平気で鼻くそをほじったりするようになり。北海道ではお菓子の空き箱は雑紙として資源ごみに出すのですが、それをいくら注意しても、はさみで切り刻んで捨ててしまいます。

また衛生観念もどんどん低くなり、トイレットペーパーの芯を切り刻んだはさみでどら焼きを直に切ったりします。また、生ごみを捨てた手を洗わずに物を食べたり、トイレに行っても手を洗わなくなりました。それらのことが、潔癖症気味の私と衝突になり、よくケンカになります。

これをしたら、こうなるから注意しようという意識がすっかり抜け落ちてしまったようです。

父は母程は衝動性は酷くないのですが、認知症の困り度は上なので参っています。今では母は1分前のことも忘れてしまい。「息子は私に伝えないで勝手にした」と言われて、毎日怒られます。