認知症の原因となる病気の種類(疾患別)

認知症の原因となる病気の種類(疾患別)

認知症の原因となる病気を、疾患別で見てみましょう。
(元帝京大学名誉教授・安田和人先生の書籍を参考にしています)

神経変性疾患 アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉型認知症、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、ピック病、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、ハンチントン舞踏病など
脳血管障害 血管性認知症:脳梗塞(塞栓または血栓)、脳出血など
外傷性疾患 脳挫傷、脳内出血、慢性硬膜下血腫など
腫瘍性疾患 脳腫瘍(原発性、移転性)、がん性髄膜炎など
内分泌疾患 甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能亢進症、副腎皮質機能低下症など
代謝性疾患・
栄養障害
ウェルニッケ脳症、ペラグラ脳症、ビタミンB12欠乏症、肝性脳症など
電解質異常、脱水など
感染性疾患 髄膜炎、脳炎、脳膿瘍、進行麻痺、クロイツフェルト・ヤコブ病
中毒性疾患 薬物中毒(向精神薬、ステロイドホルモン、抗癌剤など)、アルコール、一酸化炭素中毒、金属中毒(アルミニウム、水銀、鉛など)
その他 正常圧水頭症、低酸素脳症など

脳の神経細胞の破壊が認知症を引き起こすのですが、脳の中でどんな障害が起こるかによって、認知症の症状や現れ方が変わってきます。

症状が似ていても、原因となる病気によって治療法が変わってくるので、まと外れな治療法をしていると効果がないどころか、悪化することもあるようです。ましてやこれは、素人には判別できないことです。
気になったらできるだけ早く、専門の先生に診察をしてもらいましょう。

 

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