介護サービス(訪問入浴介護/訪問リハビリ)
介護サービス(訪問入浴介護/訪問リハビリ)
介護サービスとは、介護保険における要介護認定を受けた要支援、要介護者に提供される介護のサービスのことで、大きく「在宅(居宅)サービス」と「施設サービス」に分かれています。在宅(居宅)サービスには、訪問介護や訪問看護をはじめ、いくつかの種類があります。
訪問入浴介護
通常、介護職員2名と看護師1名で自宅へ浴槽を持ち込んで、入浴の介助を行います。
入浴は、お湯につかることで血圧が変動するので、特に高齢者にとっては体の負担が大きくなりますし、転倒などの危険も伴うものです。そのため、入浴の前後には体温や血圧、脈拍等をチェックし、健康状態に問題がないかどうか確認します。
介護職員と看護師により、お湯の温度や入浴する時間などは管理されていますが、家族の協力もあれば、より安全に入浴できるはずです。特に冬場は、浴室と脱衣室の温度差等にも気をつけなくてはなりませんから、日頃から温度調節の方法等を検討しておくといいでしょう。
訪問リハビリテーション
訪問リハビリテーションは、脳血管の疾患により、手足にマヒがあったり不自由になったりしている人が対象となります。
要介護認定を受けている場合は介護保険が適用され、受けていない場合は健康保険が適用されます。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が訪問してリハビリテーションを行います。
理学療法士や作業療法士は、起き上がったり座ったり、立ち上がったりする訓練や、歩行訓練、排泄動作の訓練などを行い、関節の変形や拘縮(こうしゅく:筋肉が収縮している状態)を改善するためのリハビリテーションも行います。いろいろな動作について、日常生活ではどのように介助すればいいのか、家族への指導も行います。福祉用具や住宅の改造についても、相談できます。
言語聴覚士が担当するリハビリテーションは、言語や嚥下(えんげ:飲食物を飲みこむこと)の障害に関するものです。
周りとのコミュニケーションを改善させる訓練も行います。
言語の障害には、失語症(言葉が使えないので会話ができない状態)と構音障害(言葉は使えるが、舌や口唇の運動機能に問題があって、ろれつが回らない状態)があり、それぞれの障害を改善させるためのリハビリテーションを行います。