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喪失体験と認知症

喪失体験と認知症

認知症の原因には様々な要因が考えられていますが、その一つとして精神的なストレスも挙げられます。

このストレスのうちでも一番負担を感じるものに喪失体験があり、これはいわゆる愛情のある誰か、例えば近親者や配偶者などが亡くなってしまったりもしくは日常に密着した何かを失ってしまうことから、強いストレス・悲しみといった感情を引き起こす体験のことを指します。

喪失体験が認知症へ発展

こうした喪失体験は、長く生きれば生きるほど多く体験していることにもなります。

歳を経ているということは、身体も若いころに比べると衰えていることも考えられますが、身体が衰えている時点で喪失体験によって強いストレスを感じてしまうと、その分健常時に比べ脳に対する負担も大きいのです。そして、これが原因となって脳細胞に萎縮といった悪影響を及ぼしてしまい、結果的に脳の機能が損なわれ認知症へと発展してしまうと言われています。

喪失体験は年齢問わず鬱病の引き金になるとも言われていますが、特に年配の方が喪失体験から特有の老年性鬱病を発症してしまうと、自殺願望だけでなく認知症に近い症状を表すこともあるようです。

自信をも喪失

認知症を一度発症してしまうと、日々が喪失体験との戦いとも言えます。

ちょっとしたことが思い出せなくなってくる、記憶力を喪失してしまうのはもちろんのこと、原因や症状にもよりますが他にも時間感覚などが薄れゆく見当識障害、最終的に脳の機能が失われて立つことすらままならなかったりという運動機能の喪失などが考えられます。

そしてこうしたことの積み重ねによって自信を喪失してしまうこともあるでしょう。失われていくことを見つめている限り、本人にとってはとても恐ろしく、悲しく、自分ではどうすることもできないことでしょう。
失われていることばかりではなく、何か自分が心地よく感じたり、前向きになれたりする気持ちの切り替えをする方法は、ないものでしょうか。