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認知症になりやすい生活習慣

認知症になりやすい生活習慣

生活習慣病が認知症の引き金に?

認知症と生活習慣病との関連が注目されています。

生活習慣は、自分で改善できるものが多くあると思われます。心身によく無いとされる習慣があれば、改める余地はあるわけです。認知症予防のために、ここは我慢できるところは我慢して楽しむところは楽しみ、人生を大切にしましょう。

食生活、運動、休養、睡眠などのあり方によって引き起こされる慢性疾患が生活習慣病とされていますが、その生活習慣病の人が高齢になってくれば、脳の血管に障害が起きやすくなったり、記憶力・思考力の低下になりやすくなったりすることは、当然考えられます。

また、運動不足によって肥満体になり、脂質が増えた結果起きた心筋梗塞が生活習慣病だとすると、それを脳に置き換えれば、認知症もまた日常において頭を使わなかったり人と接しなくなった生活習慣が大きな原因になったといえるでしょう。

いわば頭の運動不足こそが、認知症を招く要因でもあると言われています。

魚食の不足、パン食の増加

魚の脂には、脳の正常な機能を維持するのに必要なEPAやDHAが含まれていますが、昨今の魚食の不足から、これらの栄養素を豊富にとることが認知症予防に繋がると言われています。(参考:認知症の予防(食事)認知症の予防(サプリメント:EPA、DHA))。

また野菜には、脳や身体を酸化から守る抗酸化成分や、認知症の原因につながる物質を抑制すると言われる葉酸などが多く含まれているため、野菜を豊富にとることが大切です。

また、現代では日本人にもすっかり定着したパン食も、小麦を品種改良する途中でできるアミロペクチンという物質が脳の組織にダメージを与え、傷つけてしまうと言われていますので、認知症の観点から見ると、過度な摂取は注意が必要なようです。

 

睡眠不足は認知症の引き金になる

睡眠不足がゆくゆく認知症の引き金になるということが、指摘されています。

アメリカのロチェスター大学の研究チームで、睡眠不足や睡眠障害と認知症の関連についての研究が行われているようですが、人が経験したことを整理・分分類して脳に保存しておく作業は、脳にとって大きな負担がかかる作業だそうです。その作業によって脳内には有害な老廃物(アミロイドβ)が溜まっていくことが明らかにされました。

この研究では、睡眠中に脳内のアミロイドβが取り除かれてきれいな状態になるそうですが、十分な睡眠が取れないと脳内で十分な除去作業ができなくなり、アミロイドβが蓄積されて神経細胞の働きが悪くなるものと考えられています(参考:高齢者の睡眠不足は認知症を招く)。

徹夜などは、特によく無いといわれていますが、現代社会では徹夜や睡眠不足を避けられない場面はざらにあります。でもそんなときには、例えば徹夜した後に3~4日しっかり寝ると、溜まったアミロイドβが元に戻るようです。眠らなかった期間の3~4倍よく眠ることで回復するそうです。

しかし逆に言うと、回復には3~4倍の期間がかるということで、やはり徹夜や睡眠不足は脳に大きな負担をかけていると言えるでしょう。

 

認知症は生活習慣病の果てにある

脳血管障害による原因でなくても、身体的な生活習慣病になって寝たきりになったり入院生活が続くようになっていったとしたら、その環境によって認知症になってしまうことも考えられます。そういった意味でも、認知症は生活習慣病の果てにある、といえるかもしれません。

以下は、生活習慣病が認知症の要因となっていく過程を表したものです。

高塩分食、高脂肪食、運動不足、過栄養、ストレス、慢性疲労、飲酒、喫煙、便秘
動脈硬化(隠れ脳梗塞の多発)、脳血管障害(脳出血、脳梗塞)、心臓疾患(狭心症、心筋梗塞)、糖尿病合併症、肝障害、腎障害、骨粗しょう症、各種ガン

★これらを経て神経細胞の減少、そして記憶力・思考力の低下を招く。

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  • 後遺症(活動低下、失語症)
  • 心不全
  • 肝不全
  • 骨折・寝たきり
  • 臓器喪失による機能低下
  • (各所を使用しないことによって起こる)廃用症候群
  • (脳を使用しないことによって起こる)廃用性認知症

若い頃から、生活習慣病を意識して認知症を予防する

認知症の3分の2近くを占めるのが、廃用性認知症(頭を使わないことによって陥った認知症)だそうです。脳に限らず、使わない器官は廃れていくといわれています。

逆に言えば、頭を使って脳神経を刺激する生活をおくることで、神経回路のネットワークを増加させることも可能なのです。

若い頃から生活習慣病にならないように気をつけていくことが、認知症の予防になるのです。そのためには、何事も自分の頭で考え、感動し、表現し、声を出し、楽しい生活を心がけること。できるだけ体を動かして、睡眠をよくとり、生活習慣病に陥らないようにすることが、やはり大事なのです。

 

生活習慣病の管理で認知症率を下げたイギリス

イギリスでは、国をあげての禁煙・減塩・予防の取組みにより、この20年間で認知症が2~3割減少したとのことです。

「心臓病の治療で認知症を予防」という標語が作られ、喫煙による心臓・血管の病気の予防を呼びかけたり、国が食品を製造する業界に働き掛けて減塩に成功したのだそうです。これは一例ですが、日本でも国を挙げて認知症を予防する取り組みを早急に検討する必要があるのではないでしょうか。

認知症率を低下させることに成功したイギリスの方法

 

 

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