家族はどう対応すればいいのか

家族はどう対応すればいいのか

親が、夫が、妻が、兄弟が、認知症(旧痴呆症)になったら、家族はどう対応すればよいのでしょうか。

できることを進めていく

まずできることを進めていきましょう。

  1. 医療機関で診察を受ける
  2. 認知症とわかったら(医師と相談、あるいは指示のもと)薬を飲むなどの治療をする
  3. 公共の窓口を通じて「要支援・要介護」の認定を受ける
  4. 介護保険に基づいて介護サービスを受けられるように、サービス提供事業者を決め、そこでケアマネージャーを決め、今後どう対応していくかの介護サービス計画(ケアプラン)を立てる
  5. (独自に情報を得て)運動や脳、サプリを使うなどで、少しでも現状の維持あるいは改善を試みる

これらの中で特に4.までは、行動を整理して行なっていけることですが、これ以外に家族が抱えるのは本人への心理的なケア、介護する側(家族等)の振舞い方などです。

認知症なのか老化による物忘れなのか、家族の戸惑い

本人の認知力が落ちていくにしたがって、周囲の負担も増えてきます。

そもそも症状らしきものが、認知症なのか老化による物忘れなのか見分けがつかないことも多いでしょう。基本的な違いは次のようなことだと言われています。
老化と認知症の違い(物忘れ)

例えば、同じ事を何度も聞いたり、作話をしたりするとき、それまでの本人を知っている家族だからこそ、それが本人のポーズや演技に感じてしまったり、高齢のために本人の性格が色濃くくなっているせいだ、と受け止めてしまいがちかもしれません。

家族の戸惑い、苛立ち、ストレスは、計り知れないものがあります。この先どのくらい続いていくのか、絶望感すら感じるかもしれません。

在宅介護においては、世話をする家族がいないと認知症の本人は生活できなくなってきますので、家族が倒れることは本人が倒れることにつながります。本人のためにも家族自身のためにも、なるべく情報を得て、家族が負担を背負いすぎないように注意しましょう。
同居介護か別居介護か
家族の負担の限界

 

認知症初期の対応

認知症の症状が出てきたとき、一番戸惑っているのは本人だと思われます。
認知症の人の気持ち

これまで当たり前のようにできていたことができなくなる、覚えられていたことが覚えられなくなる。周囲の人が見る目、扱いが耐え難く辛いものになってくるなど、健常者には想像できない辛い状況におかれると思われます。

たとえ物事を忘れても感情は残っているので、怒りや叱責で接すると、本人は動揺し、混乱し、いっそう症状が進行してしまう場合も多いようですので注意が必要です。認知症の人は健常者より感情が敏感になってくる、という報告もあります。

家族にとって大変困難なことかもしれませんが、できるだけ本人の感情を安定させるために時には演技をし、時には(有用な)嘘もつき、穏やかな気持ちで接するように勤めることが大事だと思われます。ひいてはそれが、周囲の家族の負担もやわらげるようです。
認知症初期の接し方

しかし、あまりにも家族の心理的・肉体的負担が大きくなる場合には、すぐにケアマネージャーなどに相談し、家族が抱え込み過ぎないようにすることが肝心です。

 

参考情報