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民間の高齢者サービス

民間の高齢者サービス

インフォーマルサービスと部分的に重なる所がありますが、民間企業の高齢者サービスについても紹介しましょう。

民間企業の高齢者サービスは、地域包括支援センターや、市区町村の高齢者福祉担当課などが申込みの窓口になっている場合もありますから、確認しておきましょう。民間企業のサービスですから、公的なサービスと違ってどうしても費用がかかってしまいますが、民間企業ならではの行き届いたサービスもあるようです。市区町村が窓口になっている場合、サービスを受けるための条件を設けていることもありますから、確認が必要です。

民間企業の高齢者サービスの例

会食サービス

高齢者やボランティア等が共に会食する場を設けることで、高齢者の健康の見守りや孤独感の軽減をはかるサービスです。特にひとり暮らしの高齢者の場合、食事もひとりでとることがほとんどですが、会食サービスを受けることで多くの人との交流がはかれ、健康の促進にもつながります。

配食サービス

昼食や夕食の弁当を、週に何回か届けるサービスです。弁当を届けることで、高齢者の安否確認も同時に行います。高血圧や腎臓病のある人には減塩食、糖尿病の人にはカロリー計算された食事等、それぞれの人に合わせた食事内容が工夫されているようです。

弁当の宅配はこちらで紹介しています

火災安全システム

火災警報器を高齢者宅に設置し、火災が起きた時に自動的に通報できるよう回線等の接続も行う、高齢者の安全を守るサービスです。火災の原因になりやすいガスコンロの使用を控えるため、電磁調理器を給付している自治体もあるようです。

ホームセキュリティはこちらで紹介しています

緊急通報システム

高齢者宅に緊急通報装置を設置したり、高齢者が身につける携帯型のペンダントを貸与するなどして、見守りを行います。緊急事態になった時、消防署や警備会社等が通報を受けて速やかに対応するサービスす。

ホームセキュリティはこちらで紹介しています

訪問美容(または理容)サービス

寝たきりの状態や認知症の症状がある場合は、一般の美容院や理髪店を利用することが難しくなります。このサービスでは、美容師や理容師が自宅を訪問して整髪します。専用の設備を備えた車での訪問を行う業者もあるようです。

寝具乾燥サービス

寝具の水洗いや、乾燥、消毒をするサービスです。高齢者の場合、体力の低下とともに、重量やかさのある寝具を清潔に保つことが難しくなってきます。また、寝たきりの状態である場合は、24時間使用する寝具の衛生管理はとても大切です。清潔な寝具を使用することで、より良い睡眠を確保し、健康を維持・促進していくことができます。

紙おむつの支給

紙おむつを自宅等に配送するサービスです。定期的に配送されるので、介護者が紙おむつを購入して持ち帰る負担が軽減されます。大人用の紙おむつは重量やかさがありますから、介護者も高齢の場合等は、特に役に立つサービスです。

おむつ代の補助

入院している等の理由で支給される紙おむつが使えない場合は、病院等の領収書を提出すれば、紙おむつの購入費用の補助が受けられるサービスです。支給される紙おむつの持ち込みが可能な病院等に入院している場合は、対象外となります。

住宅改修費の助成

身体機能が低下し、家庭での日常生活が困難な高齢者が対象となるサービスです。改修工事の例として、室内外の段差を解消したり、階段や廊下、浴室、トイレ等に手すりを設置したり、和式トイレを洋式トイレに改修したりする工事が挙げられます。工事を行うことで、転倒等の事故を防止し、安心して生活できる環境を整えることができます。

針・灸・マッサージサービス

高齢者が針・灸・マッサージの施術を受ける場合、施術料の一部の補助が受けられるサービスです。健康保険が適用になる治療等は対象外です。

車椅子の貸し出し

けがや病気等で車椅子を必要とする、在宅の高齢者が対象となるサービスです。介護保険のサービスでこのサービスを利用できる人や、入院または施設入所中の人が病院や施設で使用する場合は、対象外となるようです。車椅子の他に、杖やシルバーカー等の貸し出しを行っている場合もあります。

福祉電話料の補助

電話の貸与と、電話料金の一部の補助が受けられるサービスです。
既に自分自身の名義の電話を使用している場合は、電話料金の一部が補助されます。
電話を使用することで、緊急時の連絡や安否確認が可能になる上、孤独感も緩和されます。

入浴券

公衆浴場の利用券を支給するサービスです。自宅に浴室がない人だけを対象としている場合もありますが、地域でのコミュニケーションを目的としたサービスでもありますから、年齢だけの制限で提供している場合も多いようです。

家電等の使用状況で安否確認を行うサービス

電気ポットの使用状況を、高齢者と離れて暮らす家族に知らせることで安否確認を行うサービスや、冷蔵庫やトイレ、ベッドの横にセンサーを設置し、異変があれば電話回線を通じて管理センターへ通報するサービス等もあります。

ホームセキュリティ

警備会社が提供するホームセキュリティサービスでは、さらに充実したサービスがあります。専用の端末を高齢者宅に設置し、緊急通報により係員が急行したり、室内で高齢者が移動する動線上にセンサーを設置して見守る等のサービスです。高齢者が外出する際、携帯型の端末を持っていれば、家族は居場所を確認できますし、必要に応じて係員が現場へ急行することも可能です。

携帯電話を使って、高齢者と離れて暮らす家族にライブ動画(テレビの生中継と同様の画像)を送るサービスもあります。ひとり暮らしの高齢者の場合、事故や急病、悪質な訪問者とのトラブルなどが心配ですが、家族は状況を即時に把握できる安心感が得られ、万一の場合も迅速な対応が可能となります。

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