家族が急に倒れたとき2(介護/入院)
家族が急に倒れたとき2(介護/入院)
入院したり介護を受けたりする場合は「キーパーソン」が必要になる
病気やけがで倒れた親自身に代わって、病院や介護保険関係の機関とは、家族の誰かがやりとりをする必要があります。滞りなく連絡できるよう、キーパーソンを決めて窓口を一本化しておきましょう。
キーパーソンは、家族やきょうだい、親せきと話し合いながら、主治医から示された親の治療方針について考え、判断していくことになります。親が退院して介護を受ける段階になったら、介護サービスについてケアマネージャーと話し合って決定するなどの役割も担うことになります。
もちろん、キーパーソンだけが全て抱え込むのではなく、みんなで役割分担をする必要があります。退院後、介護を受ける期間がどのくらいになるかほとんど予測がつかないので、キーパーソンを中心とする体制を作り、たとえ長期になっても親が安心して療養し、介護を受けられるようにしましょう。
入院中に受けられる支援
通常、入院して数日が過ぎると「入院治療計画書」という書類を主治医から提示され、説明を受けます。これには、どんな検査や治療を行うか、どのくらいの日数を要するか等が書いてありますから、退院までのだいたいの予定がわかります。主治医から受ける説明の中には、専門的な用語が多くて理解し辛い場合もあるので、メモをとっておいて自分で調べたり、質問したりするといいでしょう。
入院中は、病院の医療ソーシャルワーカーや看護師長にも相談することができます。入院中の相談ごとはもちろん、退院後の生活についても専門的なアドバイスが受けられます。介護保険制度の利用や手続きについても、知識や情報を提供してもらえますし、医療費の支払いや入院中のこと全般に相談にのってもらえます。医療費が高額になった場合の支援や、医療費が公費で負担される場合等についても相談できます。
また、病院により異なりますが、入院患者の衣類を有料で洗濯してくれたり、寝間着がレンタルできたり、オムツ類を持参しなくても、実費で提供してくれたりする場合もあります。費用はかかりますが、利用することで家族の負担が少しでも軽減できます。売店がある病院では、必要なものを購入することもできます。