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認知症になりやすい性格1(几帳面、笑い、スケベさ)

認知症になりやすい性格1(几帳面、笑い、スケベさ)

認知症になりやすい「性格」の傾向はあるのでしょうか。フレディ松川先生の病院の傾向を見ると、几帳面な人、生真面目な人、ガンコな人、笑わない人、スケベでない人には、以下のような傾向があると言います。(フレディ松川先生の研究・書籍を参考にしています)。

※だからと言って必ず認知症になるということではありませんので、誤解なきよう。
一般的な予防の参考としてお読み下さい。

性格とは、人の脳の使い方のこと

人の性格とは千差万別で、人の数だけ性格があるといっていいでしょう。性格によって人の考え方や行動は変わります。性格に合った仕事をはじめたり、性格に合わない仕事をやめたり、性格の不一致ということで離婚する夫婦もいます。

フレディ松川先生によると、医学的観点から見ると「性格とは、人の脳の使い方のことである」ともいえるようです。

どんな性格かというのは、どのように脳を使っているか、と言い換えられるということです。それによって、認知症になりやすい人となりにくい人が分かれる、ということもいえるようです。

 

偏りのある性格

脳の使い方は性格によって違い、几帳面な人はそれなりの脳の使い方をして、おおらかな人は余裕のある脳の使い方をしているといいます。

偏りのある性格の人はとかく脳の使い方のバランスが悪くなりがちで、そのまま長年過ごすと脳が萎縮し、うまく働かない状態、つまり認知症になりやすくなるようです。使っていないところは衰えてネットワークも弱くなってくるので、当然そうなります。

逆におおらかな性格の人は、ある程度楽天的で前向きであり、楽しく脳を使うため、脳の様々な側面を使うことにもつながり、脳を鍛えていけるので、認知症になりにくいのです。

几帳面過ぎる性格

認知症になりやすい職業(公務員、サラリーマン)」でも触れていますが、「几帳面過ぎる」や「生真面目過ぎる」性格も、「いい加減さを受け付けない」「融通が利かない」ほどになってしまうと、これも認知症になりやすい要因になるようです。

「几帳面過ぎる」をとってみると、例えば、自分の職場では納得がいくまで「几帳面」を通した場合でも、仕事以外の場面、例えば家庭や町内会などでは、決して自分の思うとおりにはいかないでしょう。さらに定年後には、一番の舞台である仕事の場面がなくなるわけで、自分のペース・常識が維持できなくなり、本人にとっては受け入れがたいものとなります。

同様に「生真面目過ぎる」をとってみても、まわりの人たちは自分と同じように「生真面目」に生きているわけではなく、もっといい加減なことがたくさんあります。いちいち文句を言ったり気にかけていても仕方がないことも多いのです。

それが社会というものであるのに、本人は許せず、苛立ちとストレスを抱えて孤立していき、人との交流も途絶えていきます。こうした性格が認知症になりやすいのは、無理もないことだと思えます。

こういった面も度が過ぎると「几帳面」などでは済まされず、言ってしまえば「ひとりよがりの性格(自己中心的)」ということになるでしょう。

ガンコで笑わない人

フレディ松川先生の病院に入院する認知症の患者の人の多くは、涙を流すこともほとんどなく、声を出して笑うこともないといいます。認知症になるかどうかは、その人が豊かな感情を持っているかどうかにもかかっているのではないか、といいます。

実際に、心から笑い、冗談が好きで他人をも笑わせる人と、几帳面でガンコで笑わない人を比べれば、どちらが脳を活発に使っているか、どちらのそばに人が集まってくるか(そしてコミュニケーションが広がっていくか)は、一目瞭然でしょう。冗談も受け付けない、感情を表に表さない人の脳が萎縮していき、人との触れ合いもなくなって認知症に向かうのは、もっともなことと思えます。

スケベ心を持たない人

スケベ心(エッチな気持ち)を持っていることは、認知症防止にとっては大事なことのようです。恋心もしかりでしょう。

高齢者であっても、人は生涯魅力的な異性を求めるでしょう。異性に恋心を持つことで、少しでも自分をよく見せようと身なりに気を配ったり、おしゃれをしたり、若くあろうと何かのトレーニングを始めたり、精力剤を飲んだり、異性の誘い文句を考えるために知恵を振り絞って頭を使うかもしれません。

色気づくことで、とにかく心身の様々な部分が活性化します。

エッチなことを想像することは、老け込んでいくのとは反対のことです。おそらく人間にとってスケベ心は生涯にわたるエネルギー源であり、心身ともにいつまでも若くあろうとする動機となります。

逆に「そんな態度は不潔でけしからん」などと真面目を装っている人、スケベ心を持たない(ふりをしている)人は、考えも感情も硬直してしまい、柔軟性も活気も失い、やがて認知症への道に近づいていく可能性が高いといいます。

 

 

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