コウノメソッドで使用するサプリメント

コウノメソッドで使用するサプリメント

認知症を「治す」ための治療法(薬物療法)に、「コウノメソッド」があります。すでに多くの認知症の人やその家族がこの療法に救われているようです。河野先生の書籍の内容などを元に、その要点を紹介します。


【コウノメソッドで使用されている薬

河野先生は、認知症の中核症状(記憶や判断、見当識の障害:認知症ではほぼ必ず現れる認知機能に関する症状)よりも、周辺症状(行動・心理症状とも呼ばれています。興奮、暴力、徘徊、妄想等)が介護者の負担を大きくすることを重視し、周辺症状を抑えることを優先して薬の処方を行うようです。

効果的なサプリメントは積極的に使用する

病気の治療に使用される薬は、通常、効果がある根拠やメカニズムがはっきり示されているものですが、サプリメントの場合はまだはっきり示されていないというのが一般的です。

しかし、効果の根拠やメカニズムがはっきりと示されていないことも多い漢方薬4千年もにわたって使用され続けているという事実もあります。

河野先生は、根拠がわからないから治療には使用しないという考え方ではなく、効果があるものは積極的に使用するという姿勢でコウノメソッドを実践しています。

 

フェルガードやプロルベインDR

コウノメソッドで主に使用されている、フェルガードプロルベインDRについて見ていきましょう。

【フェルガード】

フェルガードは、次の3つの成分が配合されたサプリメントです。 この3つの成分の配合割合の違いにより、商品名が異なるようです(NewフェルガードLA、フェルガード100M、フェルガードT)。

  1. フェルラ酸:米ぬかから抽出された天然ポリフェノール
  2. ガーデンアンゼリカ:ヨーロッパの伝統的なハーブの一種
  3. バコパモニエラ:インドの伝統的なハーブの一種

フェルガードは食前に飲むとよいようですが、牛乳と一緒に飲むと期待値が低くなってしまうそうです。

河野先生を含めて、多くの医師が自ら服用しているようですが、安全性の問題は特に指摘されていないようです。

現在、フェルガードは医師の指示がなければ服用できないことになっていますが、その理由は、「あまりにも影響が大きい場合があるから」だそうです。 医療機関に掛かる場合は、フェルガードの取り扱いを行っているかどうかの確認が必要です。

すぐに購入できるフェルラ酸含有のサプリメントはこちらです。

 

【プロルベインDR】

プロルベインDRは、赤ミミズの乾燥粉末に、田七人参、ルチン、イカキトサンを配合したサプリメントです。

  1. 赤ミミズ:約1,700種は存在するミミズのうちルンブルクス種に属するミミズで、宮崎県で養殖されています。冬眠しないように改造されていて、繁殖力が強いため約4カ月で成虫になるそうです。赤ミミズの有効成分を発見したのは、脳梗塞の専門家である宮崎医大の美原氏です。
  2. 田七人参:中国原産の希少な植物です。種蒔きから収穫まで、3~7年もの長期間を要するそうです。
  3. ルチン:ポリフェノールの一種で、じゃがいもの花やソバ、未熟な果実に含まれています。
  4. イカキトサン:イカの軟骨に含まれる物資です。

河野先生ほか多くの医師がプロルベインDRを5年以上飲んでいるそうですが、好ましくない報告はないようです。カプセルに入っているので、のみやすいとのことです。

プロルベインDRもフェルガードと同様、医師の指示により服用が可能となります。

認知症のサプリメントに関する事例

医師からの処方薬をすべて中止し、家族の判断でフェルガードだけをのんでいる(70代、男性)

50歳代から物忘れや見当識障害等が見られていましたが、70歳でアルツハイマー型認知症との診断を受け、アリセプトと抑肝散、グラマリールを処方されました。

その後、グラマリールは不要と判断して中止し、続いて抑肝散とアリセプトも中止したところ、悩まされていた嚥下困難や両腕が硬く動かしにくい症状は解消しました。

フェルガードだけをのむようになって6年近く経過しました。現在は食欲もあり、排便も順調で、車椅子を使用していますが穏やかに過ごせています。

幼少時に薬の副作用に苦労した経験を持つ家族が、医師の指示よりも主に自分の判断で薬を中止し、良い結果になったと言えるようです。

認知症の治療や制度を見直す必要性

古くて薬価が安いものの価値を再生

コウノメソッドで使用する薬のページに、それぞれの薬の発売時期を明記してありますが、河野先生は発売時期が古くて薬価が安いものの価値を再生し、高齢者の医療に活用しているようです。

世界中で開催されている多くの学会で得る情報は、新しい薬や治療方法に関するものに偏りがちで、医療費高騰の一因ともなっていることを指摘しています。

厚労省より抗認知症薬の投与の連絡があるも、周知していない?

抗認知症薬を徐々に増量して使用しないと健康保険の適用外となってしまうことがあるという問題点については、2016年6月に厚生労働省から「個別性を重視した投与を認める」という事務連絡があり、事実上は、増量しなくても少量の処方も容認されるということになったようです。

しかし、残念ながら、医療の現場への周知が充分ではないと指摘している専門家もいるようですから、いっそうの周知徹底が望まれます。

これは単純なひとつの例ですが、体重30キロ台の女性と70キロはあるような男性が、同じ量の薬で同じ効果が得られるとは、素人でも考えにくいように思われます。さらに、たとえ体重が同じであっても、薬を分解して体外へ排出する機能等には個人差があって当然ですから、効果も副作用も異なるはずです。

一番身近な家族が認知症の人を救う

認知症の薬に限らず、「さじ加減」が必要な薬は多くあるようです。

製薬会社は薬の開発に長い期間と莫大な費用をかけていると言われていますが、製薬会社が示す規定主導で医療を行うのではなく、現場の医師主導で行うのが当然であることを、両者において認識する必要があると言えます。

そして、河野先生が「家族への助言」として述べているように、医師からもらった薬が合わなければ薬の中止や減量も必要のようです。

上記の事例にもあるように、最終的には、一番身近な家族が認知症の人を救うこともあると言っても過言ではないでしょう。

「65歳以上の5人に1人は認知症患者になる」と言われている2025年は、待ったなしでやってきます。

認知症の治療を行う医療の現場や、現場を取り巻く制度や背景を色々な面から見直して、たとえ少しずつでも改善することが急がれると考えられます。